東雲研修センター ニュースレター No.72 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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{COL2}様 いつも東雲研修センター及び公式HPをご利用頂きましてありがとうございます。 近年、レアアースの名を聞くことが増えていますが、ロシアのウクライナ侵攻でさらに注目を集めた印象があります。お陰でレアアースの存在は多くの方に認知されたと思いますが、では実際にレアアースはどのようなモノに使われているのかを詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか? レアアースは、私たちの身の回りの多くのハイテク製品に使われていて、年々需要が右肩上がりになっているのですが、産出国が限られていて戦略的資源になっていることで、市場や国際情勢の動向によって価格変動の影響を受け、輸入に頼っている国では安定した供給が難しいという課題もあります。では、輸入に頼り切らないために日本が取り組んでいることはあるのでしょうか? 今回は、世界で注目が集まるレアアースについて、みなさんと一緒に学んで行きたいと思います。 橋本総業株式会社 東雲研修センター事務局 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
INDEX | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【1】研修情報‥‥東雲研修センター 定期研修情報 【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座‥‥【レアアースとは?】 【3】レアアースの今後、日本での脱輸入依存の取り組み 【4】編集後記‥‥エコ次郎の小ネタ横町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【1】東雲研修センター 定期研修情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東雲研修センターの定期研修は、直接のお客様だけでなく、メーカー様や関係団体、橋本総業(株)と多少でも関係のある方々でしたらどなたでも受講できます。 現在東雲研修センターで募集している研修のご案内です。特徴は、座学だけでなく研修によって現調、試運転、設置、組立などの実習が含まれていて、ホームページから申し込みが出来ます。是非ご検討下さい。 ![]() 【現在受講生募集中の研修一覧(2025年11月まで)】
*東雲研修センターでは、年2回ガス給湯器・ハイブリッド給湯器現調研修を実施していますが、ガス給湯器・ハイブリッド給湯器ともに実演が出来る希少な設備が整備されています。 ◎東雲で開講の研修は昼食をご用意しています。 ◎受講料は税込です 2025年度の全研修スケジュール・お申し込みは こちらから | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【3】レアアースの今後、日本での脱輸入依存の取り組み | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界のレアアース生産の60%以上を占める最大の供給国である中国は、長年国家主導でレアアースを管理・育成していることもあり、近年の国際情勢を背景に外交のカードとして活用しています。 トランプ関税に対抗する形で関税を掛け合う米中ですが、その切り札として中国はレアアースを使おうとしていて、先日もアメリカの企業に対しレアアースの輸出規制を行ったばかりです。このようなことは、またいつ日本に対しても起こるか分かりませんので、国の基幹産業の命運を他国に握られることのない資源安全保障を確立することは、日本にとっても喫緊の課題です。 2013年、日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島周辺に、次世代型のクリーンな資源である「レアアース泥」が膨大な量存在していることが発見されました。さらに、そのレアアース泥は (1) 高いレアアース含有量を持つ (特に重レアアースやスカンジウムに富む) (2) 深海底に広く分布しており、資源量が膨大 (3) 層状に分布するため探査が容易 (4) 開発の障害となるトリウムやウランなどの放射性元素をほとんど含まないクリーンな資源 (5) 希塩酸などで容易にレアアースが抽出可能である など、資源開発に有利な特長をいくつも兼ね備えた、まさに「夢の泥」と言えるものです。 そして2022年10月、政府は「小笠原諸島・南鳥島沖の水深6,000メートルの海底で確認されているレアアース泥の採掘に乗り出す」と発表しました。2023年度に技術開発に着手し、5年以内の試掘を目指すとしています。このレアアース泥は、中国の陸上鉱山の20倍の品位を持つ、世界最高品位の「超高濃度レアアース泥」で、およそ100 平方キロメートルの有望エリアだけでも、日本の年間需要の数十年から数百年分に達する莫大な資源ポテンシャルをもつことがわかっていて、大きな期待が寄せられています。 ー 中国からの脱輸入依存に向けて日本が担っていること ー 【開発支援】 政府はこれまで、レアアースの採掘や生産、精鉱を行う権利を確保するため、オーストラリアのライナス社への出融資を実施してきました。この結果、日本に向けた販売権を獲得しています。また、北米とアフリカでは、外国企業と共同探鉱を実施しました。 この事例を踏まえ、今後も国際協力や支援を進め、一国に依存している状態から、供給リスクを分散していく方針です。 【精錬所支援・備蓄】 政府は、レアアースの鉱石を分離精製する事業への支援を検討しています。支援した事業に対してレアアースを備蓄対象鉱種に指定すれば、安定した供給につながると期待しています。これを実現するためには、精錬所の支援をより強化していくことが必要です。 【精技術開発】 レアアースの使用量を減らす省資源化や、代わりになる材料の技術開発も進められています。特に、ジスプロシウム磁石やネオジム磁石などの省資源化について、政府は引き続き支援を行っていきたいとしています。実用化の時期については未定ですが、実現できれば安定供給に一定の効果があるでしょう。また、リサイクルを促進するための政策支援も併せて進めていく予定です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【5】編集後記 〜エコ次郎の小ネタ横町〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
皆さま、こんにちは。エコ次郎でございます。そろそろ梅雨入りの便りが聞こえて来る季節ですね。 さて、今日はリサイクルショップに目覚めたお話しです。先日、生活圏内にリサイクルショップがオープンしました。私は今までリサイクルショップにそれほど興味が無く、人生で足を運んだのは2.3回です。一方、妻は掘出し物を探すのが好きなので、何も欲しいものが無くてもフラッと入ってみるタイプです。オープン記念のチラシが新聞に挟まって入って来たのですが、買取20%UPのクーポンに妻の心は踊り出し、断捨離スイッチが入りました。もちろん対象は私の物なので、大切なものが妻の目に止まってしまったら大変!と非常に緊張する日々でした。そして残念ながら選ばれてしまった未使用に近い靴やリュックが段ボールに詰められて、クーポンと共に買取窓口へと向かったのです。 私が買うものは安物なので、買い取っていただけたところで総額200円とか寂しい感じだろうと思っていました。けれど、考え方によっては使っていないものなのに家でスペースを取っているのも逆にもったいないので、それならば200円でおかずの足しにでもなった方が良いと思い直し、買取可能であることに期待を寄せました。 査定が終了し窓口へ向かうと、なんと私の期待は大きく裏切られ、予想の10倍の2,000円だったのです!しかもこれは通常の買取価格なので、クーポン適用で2,400円になります、と。これには私も妻もびっくりしてしまい、リサイクルショップの魅力に一瞬で取り憑かれてしまいました。私の安物ですが、靴は一応スポーツメーカーのもので、27.5cmというサイズが日本では需要があるので買取額も高くなる、とのことでした。足のサイズでも得をすることがあるのですね。あの日以来、私にも要らないものは少しでもお金に替えたい欲が芽生えてしまって、「そのうち使うだろう」と箪笥の肥やしになっていたものを、今はあっさり手放す気満々です。私にとっては不要なものでも、リサイクルショップを介して必要な方の手に渡るのもエコの1つです。今後は率先して利用して行きたいと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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