東雲研修センター ニュースレター No.54 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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{COL2}様 いつも東雲研修センター及び公式HPをご利用頂きましてありがとうございます。 今年も世界で全固体電池の開発が加速していますが、6月にトヨタが「2027年頃を目処に全固体電池搭載のEVの実用化を目指している」と発表をして、世間の全固体電池への期待は更に高まりました。日産の2028年実用化が最短だと考えていたので、1年前倒しには世界中が驚きましたし、急速充電時間も航続距離も驚異的な目標数値を掲げていますので、これを機に各社各グループでの研究が更に加速すると思われます。 いよいよ私たちの生活でも大きな影響が得られるようになりそうですが、実は全固体電池を良く知らないという方も多いのではないかと思います。そこで今回は、これからの私たちの生活をより良いものへと支えてくれる「全固体電池」について、どういう仕組みなのか?リチウムイオン電池とどう違ってどう進化しているのか?を一緒に学んで行きたいと思います。 橋本総業株式会社 東雲研修センター事務局 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
INDEX | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【1】研修情報‥‥東雲研修センター 定期研修情報 【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座‥‥【全固体電池】 【3】全固体電池の最前線2023 【4】編集後記‥‥エコ次郎の小ネタ横町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【1】東雲研修センター 定期研修情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◎東雲研修センターは感染予防対策徹底中!! 東雲での研修は、実習を伴うことから濃厚接触の可能性があります。 感染防止には万全の体制で臨んでおります。詳しくはHPをご覧下さい。 東雲研修センターの定期研修は、直接のお客様だけでなく、メーカー様や関係団体、橋本総業(株)と多少でも関係のある方々でしたらどなたでも受講できます。 現在東雲研修センターで募集している研修のご案内です。特徴は、座学だけでなく研修によって現調、試運転、設置、組立などの実習が含まれていて、ホームページから申し込みが出来ます。是非ご検討下さい。 【現在受講生募集中の研修一覧 (2024年3月まで) 】
* 今年度より一部の受講料を部材価格の影響から改定させていただきます。ご了承願います。 お申し込みは こちらから ◎東雲で開講の研修は昼食をご用意しています。 ◎受講料は税込です | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【3】全固体電池の最前線2023 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【トヨタ自動車】 6月、トヨタ自動車は次世代電池の本命とされる「全固体電池」について、早ければ2027年にEVでの実用化を目指すと発表しました。航続距離は満充電で1,200km、更に急速充電時間は驚異の10分以下(充電率10%→80%)を目標に開発を進めているとの事。もし実現すると、航続距離は現行EV「bZ4X」の2.4倍になるという事です。 【東京工業大学などの研究グループ】 7月、東京工業大学などの研究グループは、次世代電池として期待される全固体電池において、正極の電極面積あたりの容量がこれまでの1.8倍、リチウムイオンの伝導率が最大で3.8倍となり、いずれも世界最高性能を達成したと発表しました。従来、全固体電池の固体電解質の伝導率が低いと正極の厚みを増して、容量を増やすことが困難であったが、新しい電解質を応用することにより1mm膜厚の正極を開発し、全固体電池の特性を飛躍的に向上させることに成功したとの事です。 【パナソニックHD】 9月、パナソニックHDはEVではなく小型ドローンなどを対象とした全固体電池を2020年代後半に実用化する方針を明らかにしました。既存のリチウムイオン電池だと容量の8割を充電するのに1時間かかるところを3分に短縮。配管検査用のドローンなど、短時間で充電を繰り返す用途を想定しているとの事です。 【マクセル】 6月、産業用機械向けの全固体電池の量産を始めました。大きさは1センチ四方、厚さ4ミリの小型で容量は少ないが、105度の高温でも使うことができ、過酷な環境でも劣化しにくく10年以上の寿命を誇るとの事。これまで頻繁に行っていた電池交換の作業が不要になることで、製造現場での人手不足にも対応できるそうです。2030年頃までにスマートフォンや中型ドローンにも対応可能な容量の製品を開発する考えです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【4】編集後記 〜エコ次郎の小ネタ横町〜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
皆さま、こんにちは。エコ次郎でございます。ここの所急に冷え込む日があり、冬を感じるようになりました。今年は急激な温度変化による寒暖差アレルギーで病院を受診する方が多いそうです。私も朝晩の冷え込みで鼻水が出る事が今年は多いと感じていますが、いつもより1枚多くインナーを着用したり、靴下を厚手のものにしてみたりする事で多少緩和はされるかも知れないので、そろそろ取り入れてみようと思っています。 さて、今月は「ゼロ・キロメートル・レストラン」をご紹介したいと思います。先日SDGs関係の記事を読んでいまして、ヨーロッパで「地元の食材、主にレストランから半径100km圏内から仕入れたものを提供すること」という考えがコンセプトのレストランが関心を集めている事を知りました。これは地域の食の伝統を守り、環境を保護することを重要視しているそうで、日本の「地産地消」にも似ていますね。 地元から提供される食材は新鮮で瑞々しく、栄養価も高くて美味しい。近隣の農家、漁師、職人から仕入れることで地域経済の活性化になる。そして最も重要で意義深いメリットは「食品の長距離輸送に伴う温室効果ガス排出量の劇的な削減」なのだそうです。確かに二酸化炭素排出量は地球温暖化問題の大きな課題ですので、食の質を下げる事なくこの課題に貢献できるのは、とても素晴らしい取り組みだと感じます。 まだ日本では浸透していないコンセプトのレストランのようですが、これから急速に広がって行くかも知れませんね。何故ならば、我が国では「物流の2024年問題」があり、物流ドライバーが不足すると懸念されています。私はこの問題はかなり深刻だと捉えていまして、特に鮮度が命の農産物・海産物等への影響は大きいと考えています。ですので、ゼロ・キロメートル・レストランがもしかしたら救世主になるのでは?と思いました。 地球に優しく、物流ドライバーに優しく、そして食材の作り手も消費者も喜びが倍増するレストラン。こんなレストランが出来たら私は是非足を運びたいです。もちろん地方の美味しいものも頂きたいので、全てのレストランが生まれ変わってしまったらそれは大変困りますが、例えば「今日は北海道の魚を」「京野菜を使ったおばんざいを」という日もあれば「今日は地元の食材を味わうお店で」といった具合に、“食べたいもの”だけではなく“コンセプト”でレストランを選ぶユニークな発想があっても面白いな、と。そんな未来を期待しながら、今夜は“冷蔵庫の残り物を無駄なく食す”がコンセプトの我が家の夕食を楽しみたいと思います。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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