2023/06/29 11:01:33
  • 東雲研修センター  ニュースレター No.49

  東雲研修センター  ニュースレター No.49
{COL2}様

 いつも東雲研修センター及び公式HPをご利用頂きましてありがとうございます。

 今年も、もう間も無く夏本番を迎えます。近年地球温暖化の影響で異常気象に見舞われることも多くなり、本格的な夏が来る前にも熱中症で救急搬送されるニュースを聞くことがあります。最早夏だけのものではなくなりつつあるのが現状です。そこで今回は、熱中症とはどういう状況で発症しやすいのか、身体にどのような影響があって症状が出るのか、どういう対策が回避に有効なのか、もし罹ってしまった時にはどのような対処法が効果的なのか等、今一度熱中症に関して勉強して行きたいと思います。発症リスクの高くなる夏本番に備え、今のうちに適切な知識を身に付けておきましょう。

                                  橋本総業株式会社
                                  東雲研修センター事務局


INDEX
【1】研修情報‥‥東雲研修センター 定期研修情報
【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座‥‥【熱中症】
【3】熱中症になってしまった時の対処法
【4】編集後記‥‥エコ次郎の小ネタ横町
 
【1】東雲研修センター 定期研修情報
 ◎東雲研修センターは感染予防対策徹底中!!
   東雲での研修は、実習を伴うことから濃厚接触の可能性があります。
   感染防止には万全の体制で臨んでおります。詳しくはHPをご覧下さい。

 東雲研修センターの定期研修は、直接のお客様だけでなく、メーカー様や関係団体、橋本総業(株)と多少でも関係のある方々でしたらどなたでも受講できます。
 現在東雲研修センターで募集している研修のご案内です。特徴は、座学だけでなく研修によって現調、試運転、設置、組立などの実習が含まれていて、ホームページから申し込みが出来ます。是非ご検討下さい。



【現在受講生募集中の研修一覧 (2023年11月まで) 】
7月4日(火)ガス給湯器・ハイブリッド給湯器現調研修10:00〜15:006,000円15名
7月11日(火)システムバス現調研修10:00〜15:006,000円15名
8月8日(火)キッチン現調・施工研修10:00〜16:006,000円15名
8月22日(火)便器・WL設置研修10:00〜15:0010,000円15名
8月24日(木)エアコン施工研修10:00〜17:0012,000円10名
10月3日(火)エアコン施工研修10:00〜17:0012,000円10名
10月24日(火)システムバス現調研修10:00〜15:006,000円15名
10月26日(木)パッケージエアコン施工研修10:00〜17:0015,000円6名
11月2日(木)エアコン施工研修10:00〜17:0012,000円10名
11月17日(金)ガス可とう管資格研修10:00〜17:0017,000円30名
11月21日(火)便器・WL設置研修10:00〜15:0010,000円15名

  * 今年度より一部の受講料を部材価格の影響から改定させていただきます。ご了承願います。

 お申し込みは こちらから

 ◎東雲で開講の研修は昼食をご用意しています。
 ◎受講料は税込です


【2】エコ次郎先生とエコ娘のなるほど講座
本日のお題 【熱中症】
エコ娘 エコ次郎先生、こんにちは。今日も暑いですね。そう言えば先週、日中に庭の草むしりを手伝っていたら頭が痛くなっちゃって、これがいわゆる熱中症!?ってドキドキしちゃいました。結構頭が痛くなって体もだるかったんですけど、太陽がガンガン照ってる時じゃなくても熱中症ってなるんですか?
エコ次郎 エコ娘くん、お手伝いで体調不良になったとは大変でしたね。お話を聞く限りでは恐らく熱中症ではないかと思いますが、その日の湿度が高かったかどうかは覚えていますか?
エコ娘 湿度?あー、そう言えば蒸し蒸ししていたような。でも日差しがずっと当たっていた訳じゃないですよ。
エコ次郎 熱中症を引き起こす原因は日差しの強さだけではないんですよ!もちろんそれも大きな要因ですが、湿度の高さ気温の高さ風の弱さなど、いくつかの環境が鍵を握っています。もっと専門的にお話ししますと、気温相対湿度(その気温で空気中に存在できる飽和水蒸気に対する割合)、風速輻射熱=放射熱(物体から放射される遠赤外線によって伝わる熱のことで、例えば太陽やパネルヒーターから受ける熱などがこれに当たる)の4つが関与していて、気温が高く、相対湿度が高く、風速が弱く(皮膚温を大きく超える熱風の場合は強く)、輻射熱が強い時に暑く感じ、熱中症が起こりやすくなります。
エコ娘 えっ!そうなんだ!?多少難しくて全部は理解できなかったけど、暑ければ他は無条件かと思っていました!ってことは、きっと私が熱中症になった日は湿度も気温も色々悪い条件が重なっちゃってたんですね。通りで暑かったもんな〜笑
エコ次郎 大事には至らなかったので笑い事で済みましたが、近年熱中症で命を落とす方も多くなっているので、本当はとても怖い症状なんですよ。エコ娘くんはまだお若いので回復も早かったかもしれませんが、若くても生死に関わる症状に陥ることもありますので、本当に油断は出来ないので今後は気を付けて下さいね!
エコ娘 あ、はーい...。先生、その4つの要因がどうなった時に熱中症の危険度がこれぐらいですよ、的な何か決まりってあるんですか?
エコ次郎 はい、もちろんありますよ。良くこの時期になると天気予報で熱中症注意情報が発表されたり、市区町村の防災センターからも「熱中症の危険が高まっているので、屋外での運動は原則中止」などのお知らせが来たりしますよね。あれは、先ほどの4つの指標を総合したWBGTという指標に従っていまして、WBGTはスポーツや職場における熱中症の予防のために国際的に広く使用されているんですよ。もちろん決まった算出式がありまして、単位は気温と同じ『℃』が使われます。日本体育協会では

WBGT31℃以上運動は原則中止。皮膚温より気温の方が高くなる。特別の場合以外は運動を中止する。
WBGT28〜31℃厳重警戒(激しい運動は中止)。熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動する場合には積極的に休憩をとり水分補給を行う。体力の低い者、暑さに馴れていない者は運動を中止する。
WBGT25〜28℃警戒(積極的に休息)。熱中症の危険が増すので積極的に休憩をとり水分を補給する。激しい運動では30分おきくらいに休憩をとる。...etc

という具合に、運動量や水分補給についてなど細かく指示内容が決まっていますので、可能な限り従いましょう。
エコ娘 へぇ、そんなに細かく決まってるんだ!それだけ熱中症が怖いって言うことなんですね。今年ももう何回か市から熱中症の危険が高まっているお知らせが流れて来たけど、ちゃんとした算出式で出た数値を元にお知らせが来てるって分かったから、これからはお知らせが来たら読んで終わりにしないで運動とか水分補給に気を付けようと思います。
ところで先生、そもそもなんですけど熱中症って何で暑いとなるんですか?身体にどんな影響が起こると熱中症なの?症状は分かったんですけど、症状が出るまでに身体に何が起こっているのか知りたいです!
エコ次郎 さすがお勉強家!熱中症についてもしっかり深掘りしますね〜。
実は熱中症とは高い気温の下で起きる全身の障害を総称したもので、名称が付いている熱に関する症状がいくつかあるんですよ。その症状が起こるメカニズムをご説明しますね。
まず、身体は熱を作る働き(産熱)と外に熱を逃がす働き(放熱)を繰り返していて、元気な時はそのバランスが取れているので体温が36〜37℃に保たれています。しかし、例えば運動をして身体を活発に動かすと、筋肉で熱が作られて体温が上がります。体温が上がると身体は放熱するために身体の表面に流れる血液の量を増やします。すると、全身に血液が巡るために一時的に血液が不足状態になり、血圧が下がる事があるのです。その時に脳へ十分な血液が送られずに酸欠状態に陥ってしまって、めまいや立ちくらみが起きるのですが、酷いと意識を失うこともあります。これが『熱失神』です。
エコ娘 そんな事が起きるんですか!?熱失神なんていう言葉、今初めて聞きました。超怖いですね...
エコ次郎 そうですね。身体の熱が上がってしまった時、汗をかくことでも放熱ができます。ところが汗で水分を失ってしまった時にしっかり水分補給をしないと脱水状態になってしまい、その状態が続くと全身倦怠感や悪心、嘔吐、頭痛などの症状が現れ、この状態を『熱疲労』と言います。
エコ娘 この前の私はきっと熱疲労だな。軽症で済んで良かった...
エコ次郎 本当にそうですね。
放熱に必要な汗ですが、どこで作られると思いますか?
エコ娘 え、どこって??汗って勝手にじんわり滲み出てくるんじゃないんですか?!
エコ次郎 違いますよ、汗は血液から作られるんです。汗には電解質が含まれているので、放熱の際に水分と一緒に電解質も失われていきます。汗で失いやすい電解質は血液中に一番多いナトリウム(塩分)なので、汗をかいた時は水分と一緒に必ず塩分補給もするように言われていますね。塩分は筋肉の収縮を調整する役割があるため、身体の塩分が不足すると手足がつったり筋肉が痙攣したりします。これが『熱痙攣』です。
痙攣だけならまだ良いのですが、体温を調節する働きが追い付かなくなって体温が下がらなくなってしまうと、脳に影響が出て、倒れたり意識障害を起こしたりします。これが『熱射病』です。まだ熱中症という言葉が知られていない時代には熱射病が一般的でした。なので「熱中症と熱射病って一緒でしょ?」とお思いの方もいらっしゃいますが、熱中症の中で最も危険な症状が熱射病で、生命に関わるとても危険な状態なのです。
エコ娘 私も熱中症は熱射病の呼び名が変わったものだと思ってました!結構そう思っている人って多いと思うから、このメルマガの読者の方々に知ってもらって、またそこから正しい知識が拡散されると良いですね。
足のつりって水分不足で筋肉が硬くなるから起きるんだと勝手にイメージしてたけど、要因は塩分だったんですね。熱中症って、水分と塩分を如何にバランス良く補給して、汗をかいて放熱して、体温調節機能を正常に保つ事が重要なんだって分かりました。運動している時じゃなくても結構汗かいちゃうから、やっぱり塩分の摂れるタブレットとか塩飴とかは日頃から意識して持ち歩きたいアイテムですね!早速これから買いに行かなくっちゃ!
エコ次郎 良い心掛けですね!昨今の異常気象で年々酷暑日なんていう恐ろしく暑い日も増えていますし、日本は湿気もあるので体感温度は気温より高いです。当然熱中症の危険度も高まって来ますので、

●水分を持ち歩く
●塩分補給ができる飴やタブレットを常備しておく
●外出時は冷感タオルなどで首を冷やす
●日中はツバの大きい帽子や日傘で日除けをする
●小まめに涼しいところで休憩する

などに日頃から心掛け、極力体調を崩さないでいられるように努力しましょう。それでも熱中症になってしまう事もありますので、万が一に備えて次の項目では『熱中症になってしまった時の対処法』についてお話ししたいと思います。
エコ娘 それ知りたい!あとでママとパパと、あと友達にも教えてあげたいから、ゆっくり話して下さいね!メモらなくちゃ!
エコ次郎 是非ご家族とも共有して下さいね。

【3】熱中症になってしまった時の対処法

気を付けていても熱中症になる時はなります。一般的に体温調整の難しい高齢者や乳幼児、肥満の方、糖尿病や精神疾患といった持病のある方、寝不足や二日酔いなどの体調不良の方、下痢やインフルエンザなどでの脱水状態の方、低栄養状態の方など、汗が出なかったり皮膚から逃げる熱が少なくなっている人が罹りやすいと言われていますが、水分補給がなかなか出来なかったり、長時間の屋外作業で体に熱が篭ってしまったりすると、年齢や疾患の有無に関係なく熱中症のリスクが高まります。

めまいや大量の発汗、頭痛、吐き気、倦怠感、高体温、痙攣等体調に異変を感じた場合

[1] 日陰や風通しの良い場所、クーラーの効いている室内に移動。
[2] 服を脱いだり緩めたりして体から熱が逃げやすくし、アイスノンや水で濡らしたタオルなどがある場合は、首・脇の下・太ももの付け根を冷やす(大量の血液がゆっくり体内に戻って行く太い静脈がある場所なので最も効果的)。
[3] 大量の汗をかいている場合は塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液、食塩を足した水で水分・塩分を補給する。

まずはこの3つを実行して、そのまま安静にして十分に休息を取りましょう。

熱中症で倒れている方がいる場合
応答が明瞭で意識があり、自力で水分補給ができる状態
冷やした水分を口から与えたのち、救急搬送。

意識はあるが、呼びかけや刺激に対する反応がおかしい場合、吐き気を訴えている場合・意識がない場合
誤って水分が気道に流れ込む可能性があるため、口から水分を与えるのを止め、すぐに救急搬送。救急車が到着するまで可能な限り早く体の冷却を行う。 重症者を救命できるかどうかは如何に早く体温を下げる事ができるかに懸かっているので、もし身近に氷や冷たい水などが無い場合は洋服の上から直接水を掛け、うちわやノートなどで扇いで冷却する。


熱中症は早期の対処が必要不可欠です。基本は水分・塩分補給ですが、意識障害を起こしている時はとにかく冷却です!1分でも早く適切な方法で冷却し始めれば、命の危険度が高い場合でも助かる確率は上がります。あなたの行動で助かるかもしれない命があります。いざという時に慌てず行動が取れるように、ぜひ上記の内容を夏の間だけでも忘れずに居て下さい。



【4】編集後記 〜エコ次郎の小ネタ横町〜

皆さま、こんにちは。エコ次郎でございます。暑い日が続いておりますが、体調を悪くされたりはしてませんか?暑さと湿気のダブルパンチの日はとても厳しいですね。。

さて、今日もちょっとしたエコネタのご紹介です。つい先日ガソリンスタンドで給油をした時の事です。たまたま週末キャンペーンで、1回に20L以上給油をすると箱ティッシュが貰える日に当たりまして、私も1箱頂けました。丁度車内の箱ティッシュが残り数枚だったのでとてもタイミングが良く、2倍嬉しかったです。

その頂いた箱ティッシュにもエコが施されていました。ティッシュの引き出し口のところにビニルが付いていないタイプで、パッと見た時はコストカットしている商品なんだと思いました。しかしパッケージに「環境問題に配慮してビニルを使用していません」と書かれていたのです。確かにティッシュを使い切った後にあのビニルを剥がすのが結構面倒ではあるので無くても良いとは思うのですが、「いや待てよ、ビニルが優しくティッシュを抑えていてくれるから、次のティッシュが箱の中に落ちないでいてくるんじゃないか!」との思いもあり、単なるコストカットなのか、本当に環境配慮なのか、小さな事でしばらく頭の中がいっぱいになりました。数時間後、頂いた箱ティッシュの出番がやって来まして、取り出し口部分の箱を点線に沿って切り取りました。その時です、取り出し口が波打つ形になっている事に気が付きました。この形状はビニルが担っていた“次のティッシュが箱の中に落ちないようにする役割”を継承したもので、波の出っ張りが次のティッシュをしっかりキャッチ。お陰でいつでもスッと引き出す事ができるようになっていました。これはナイス!

あのビニルを剥がすのが面倒臭くて、分別しないで燃えるゴミにポイッとしている方も多いと思うのです。でも、まさか形状を工夫するだけで環境にも優しく、使い切った人にも優しくなるとは、「何故こんな事に長年気付かなかったんだろう?」と逆に自分に対しても首を傾げたくなりますが、今回も小さいけれど素晴らしいエコに出会えた事にまた嬉しくなりました。ちょっとした工夫でどんどん地球が良い方向に向かっている実感と言いますか、社会全体で同じ志を持って活動している事実をしっかり感じられるようになったこと、そこが近年本当に嬉しいです。そしてその感覚は年々強くなっていまして、日々「私も頑張ろう」と背中を押して頂いています。また次回も身になるエコネタをご紹介できるように頑張りたいと思います。




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